教育・研究トピックス

高島勇介特別研究員が日本菌学会奨励賞を受賞

高島勇介(山岳科学センター菅平高原実験所)特別研究員が日本菌学会第65回大会において、2021年度日本菌学会奨励賞を受賞しました。この賞は菌学領域の進歩に寄与する研究業績を挙げ,なお将来の発展を期待し得る満35才以下の会員に授与されるものです。

受賞論文:クサレケカビ属菌における菌類 –細菌共生体に関する研究

高島勇介


 

日本学術振興会特別研究員の高島勇介さんが、日本菌学会奨励賞を受賞されました。おめでとうございます。高島さんは、山岳科学センター菅平高原実験所の菌学研究室に研究員として着任して以降、現職まで菅平で研究を続けています。高島さんは好奇心旺盛で幅広い分野にアンテナを張り巡らせ、新しい情報や技術を意欲的に取り込み、新たな発見を生み出す能力に長けている柔軟性のある素晴らしい若手研究者です。またその人柄から研究室内でも学生の頼りになる相談相手でもあります。今回の受賞対象となった“カビの菌糸の中にバクテリアが入り込んでお互いに共生をしている”という研究も、そんな高島さんの研究姿勢に裏打ちされたものであり、世界的にみてもパイオニア的な非常に新しく興味深い研究です。現在は菌類内生細菌による生殖干渉に着目し、集団ゲノミクス的手法による菌類における生殖隔離の分子生態学的解明に取り組んでいます。これからの菌学はじめ進化生物学など関連分野の発展に活躍してくれることと大いに期待しています。

(菅平高原実験所 津田吉晃・出川洋介)

筑波大学山岳科学センター

​生物集団動態学研究室(津田研究室・Tsuda LAB)