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【研究室にようこそ!:番外編】ミツバチ先生のむしムシ紀行③

保全生態学研究室 横井智之 助教

秋の虫

皆様こんにちは。むしムシ紀行担当の横井です。いつ来るのかと待ちかねていた涼しさがやってきました。日中にまだ蒸し暑いときもありますが、朝晩は冷え込んできました。もう十五夜の満月も過ぎました。夜空に浮かぶ満月を見ながら、お団子を食べるのもいいですね。  そんなときのバックサウンドとして聞こえてくるのは、やはり虫たちの音色でしょうか。リリリ…と鳴くコオロギはおなじみですが、他の虫はいかがでしょうか。

童謡「虫のこえ」ではさまざまな虫たちが登場してきます。マツムシ、スズムシ、コオロギ、ウマオイ、クツワムシ…姿かたちが思い浮かぶでしょうか。ほかにも鳴く虫としては、カネタタキやアオマツムシもいます。これらの中で、スズムシはコオロギに次いで知名度が高いかもしれません。

この時期になるとペットショップなどでも販売していることがある、鳴く虫の代表格です。オスは翅をうまく使って、リーンリーンリーン…と美しい声で鳴くので、昔から家で飼育することが好まれてきました。ペットショップで買うことが当たり前になっているかもしれませんが、まだ野生個体もいるはずです。

大学内だとどこでもすぐに見つけられるエンマコオロギは、単体で聞くと鳴き声はとても情緒があっていいですが、大合唱となると少々やかましく聞こえてしまうかもしれません。とはいえ、スズムシもコオロギも、メスを獲得するためにオスが必死になって奏でるメロディーなんです。

たまには夕方ごろに草むらを歩いて、彼らがかき鳴らす翅の音色に耳を傾けてはいかがですか。

 

 

(記事:2023年8月に生命環境Instagramに紹介したものを転載しております)


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