研究群長あいさつ

角替 敏昭(ツノガエ トシアキ)
生命地球科学研究群長

生命地球科学研究群へようこそ!

筑波大学では大学院の改組改変が行われ、研究科は、2020年4月より研究群に、研究科を構成していたほとんどの専攻は、学位プログラムになりました。これまでの生命環境科学研究科は、5つの区分制博士課程(前期・後期)、4つの博士前期課程(国際連携持続環境科学専攻を含む。)、4つの博士後期課程として「生命地球科学研究群」・「国際連携持続環境科学専攻」に移行しました。

生命地球科学研究群の各学位プログラムでは、「生命科学と地球科学、農学、環境科学、山岳科学に関する専門分野の深い知識と研究能力、研究技術」を習得することができます。学位プログラム化したことにより、それぞれの学位プログラムで目標とする学位を取得するためには、どのような能力を身につける必要があるのか(ディプロマ・ポリシー)、それを実現するためにはどのような教育課程が編成され、どのような教育内容・方法が実施されるのか(カリキュラム・ポリシー)を、より明確にしました。それぞれの学位プログラムにどのような研究分野が含まれているかなどの詳しい情報については、それぞれの学位プログラム・専攻のページをご覧ください。
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一方で、新しく研究群として学位プログラムが括られ、さらには3つの研究群(数理物質科学研究群、システム情報工学研究群、生命地球科学研究群)が理工情報生命学術院として括られたことにより、学生は、それぞれが取り組む研究課題に関する専門知識だけを学ぶのではなく、その関連分野の専門知識を始めさらに広範囲の分野の知識を身につける機会が生まれます。また、これまでは困難であった組織を越えた様々な分野の教員による研究指導(副指導)も可能となり、より学際的・分野横断的な教育研究が可能になりました。生命地球科学研究群は、「専門知識や専門技術のみを修得するのではなく、生命、人間、これらを取り巻く基盤である地球、自然、社会を幅広い視点でとらえ、独創的な発想で研究課題を発掘し、課題を解決する能力を持つ研究者、大学教員、高度専門職業人を養成すること」を目的にしています。

生命地球科学研究群には次のような特徴があります。

1.関連センターの充実

生命地球科学研究群が関係する学内のセンターあるいは全国共同利用施設には、(1)つくば機能植物イノベーション研究センター(T-PIRC)(全国共同利用研究施設)、(2)下田臨海実験センター、(3)山岳科学センター(菅平高原実験所は全国共同利用教育施設)、(4)放射線・アイソトープ地球システム研究センター(全国共同研究共同利用拠点)、(5)微生物サステイナビリティ研究センター(MiCS)があります。それぞれの特性を生かして教育・研究に活用されています。詳しくはそれぞれのセンターのページをご覧ください。
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2.国内組織との強力な連携

これまでも実施してきましたが、本学には筑波研究学園都市という立地を生かし、多く国立研究開発法人、企業の研究機関などの研究者にご協力いただき、連携大学院教授・准教授として研究指導いただくシステムがあります。生命地球科学研究群では、たくさんの法人、研究所、企業の研究者に協力いただき、学生の教育・研究指導を担当していただいております。また、これまで「農業・食品産業技術総合研究機構」で独立して運営されていた連係大学院「先端農業技術科学専攻(3年制博士)」は、「農学学位プログラム(後期)」の中で連携を維持しながら運営されることになりました。連携大学院に関する情報は各学位プログラム・専攻の情報をご覧ください。
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また、山岳科学学位プログラムは、筑波大学、信州大学、静岡大学、山梨大学が連携して作られたプログラムで、林野庁森林管理局等との協力も頂き、「山岳」に関する様々な知識を学べる、ユニークなプログラムです。

3.国際連携の精力的な活動

筑波大学は、国際舞台でリーダとして活躍できるグローバル人材の育成を目標としており、その環境整備の一環として、国際交流を精力的に進めています。海外の8ヵ国・地域の大学と10のCampus-in-Campus (CiC)協定を結んでおり(2021年6月現在)、また、69ヵ国・地域の大学や研究機関と合計383の国際交流協定を結んでいます(2022年4月現在現在)。これらの国々の教育、研究機関と様々な交流の機会を設けるとともに、多くの英語プログラムを実施し、たくさんの留学生を迎え、教育、研究指導を通じて国際的な支援を行っています。海外協定校との国際連携プログラム(国際連携持続環境科学専攻)やダブルディグリープログラム(DDP)も実施しており、筑波大学に在籍しながら海外に留学し学習する機会も設けています。その他にも大学として、学生の海外での活動を支援する制度が用意されており、将来、国際舞台で活躍できる人材の育成にも精力的に取り組んでいます。それぞれのプログラムの詳細についてはそれぞれの学位プログラム・専攻のページをご覧ください。
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4.社会人早期修了プログラム

社会人の方々から、「在学中にもっと勉強しておけば良かった。」、「学生時代は、興味がなく何でこんなことまで勉強しなければならないのか?と思っていたことが、社会に出てから意外と役に立つ、重要だと言うことに気付いた。」という話をよく伺います。その時にならないとなかなか実感しないと思いますが、自分の好きな研究分野の課題を中心に専門性を掘り下げる探究力と当時に、幅広い視点から問題を発見解決する能力を身につける機会が豊富に用意された環境で、学んでみませんか?入試に関する情報は、下記のサイト(大学院募集要項)ならびに各学位プログラム・専攻のページをご覧ください。
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令和6年4月